SVC試作号1機は前輪駆動の3輪車でつくりましたが、安定性を高くするため、座席を後輪の近くにはいしました。そのため駆動輪(前輪)への荷重が少なく、駆動輪が空回りしやすくなってしまいました。ちょっとした上り坂も登れない事になってしまいました。一方自由になった後ろ2輪は車輪幅を可変にとれるという利点が有りました。
2号機では、後輪幅可変を生かしたまま、駆動輪への荷重を高める工夫をしました。
左右同軸の補助輪を配しさらに、補助輪ステー上に座席を配しています。乗員の体重が補助輪に2分の1近くかかっており、補助輪は2輪とも常に接地しています。3輪自転車の安定性を実現しています。路面の凸凹に対しても、前輪が溝に落ち込んだりする以外、前輪,後輪、補助輪は常に接地しており安定感をましています。
この自転車を4輪自転車とみるべきか、2輪自転車+補助輪とみるかで、道路交通法の扱いが変わってきます。歩道の走行ができる普通自転車どうかです。
法律では、補助輪についての定義がなく、車輪の数に加えるか規定がありません。また大きさなどにも規定は無いようです。大人用の自転車に補助輪をつけたとき車輪の数に入れたとすると、歩道には乗れなくなってしまいます。
電動車とするために、安価なインホイールモーターを採用できるというメリットもあります。後片輪駆動にならないため車輪間を広くとってもモーター使用時に操舵の安定性を失わずに済みます。
今回の試作機は量産を視野にいれて、特殊な部品を使わないよう気を付けてつくりましたので安価に量産することも近いと感じております。
SVC試作2号機
高高齢者のための倒れない自転車の試作2号機です。
1号機での経験をもとに、量産メーカーに依託可能を目途にさらに機能をの向上を図っています
試作1号機
株式会社 紀洋産業 サイクル事業部
基本性能
0、2輪の自転車に補助輪を付加
1、補助輪の間隔を60cm及び80cmの2通りで可変とする。
2、前輪,後輪、補助輪の縦3列並び
3、座席は補助輪の上に配する
4、アシスト化を容易である構造とする。
5、低速車とする。